引き寄せの法則の危険性とは?知られざる落とし穴を解説

引き寄せの法則とは、自分が意識的にせよ無意識にせよ抱いている思いが現実を引き寄せるという考え方です。
しかし、引き寄せの法則も使い方を間違えた結果、かえって辛い思いをしている人も実は少なくありません。
ここでは引き寄せの法則の危険性とデメリットについて解説していきたいと思います。

そもそも引き寄せの法則って何?

私たちは常に無意識のうちに、大なり小なり自分が信じているものや望んでいるものを引き寄せ、現実に変化を及ぼしています。そしてこの法則のことを、引き寄せの法則と呼んでいるんですね。
ただしこれはポジティブな思考や感情に限った話ではなく、本当は起こってほしくないネガティブな内容の現実も具現化されることもあります。
引き寄せの法則か危険視されている理由の一端は、このネガティブな現実の引き寄せにあるんですね。

引き寄せの法則はなぜ危険と言われるのか?

引き寄せの法則さメリットが多いながらも、なぜ危険性も高いと言われるのでしょうか?
ここからは危険性やデメリットについて見ていきましょう。

現実逃避と行動の欠如

引き寄せの法則に過度に依存すると、現実的な行動を取ることを怠ってしまうことがあります。
もちろん引き寄せの法則自体にも効果はありますが、結局は現実は行動によって変化していくものです。
引き寄せの法則に頼り切りで行動を怠ったとすれば、結果として夢や目標の達成が阻まれるリスクが高まります。ただ願って待つだけでは望んだ未来は訪れないのです。
また、複雑な問題を単純に「ポジティブ思考」だけで解決しようとする姿勢は短絡的です。
問題の本質から逃げてしまうと、同じ問題を繰り返す可能性が高まります。

過度な期待と自己否定

期待通りに引き寄せの法則が機能しなかった場合、自己疑念や失望感が増し、自責の念に囚われたり、罪悪感を覚えることが多くなるかもしれません。
また、ポジティブシンキングだけで状況が変わると楽観視してしまうと、トラブルなどを克服する力を失い、依存的な思考パターンに陥ってしまう危険性を高めます。

都合の悪い人を排除してしまう

現実が思い通りにならず思い悩んでいる時、自分にとって耳触りの良いことを言ってくれる人しか受け入れられなくなってしまうことはよくあることです。
しかし、すべての事象には陰と陽の両面が存在します。光だけを求め、影を否定することは、自分自身のネガティブな面も否定していることになります。
そうすると、自分にとってのネガティブな要素を受け入れることが難しくなり、他人も否定してしまう傾向が生じます。
自分の考えに固執し、他の考えを認めないどころか責めるような思考に陥ってしまった結果、分断が起きることもあるでしょう。
とはいえ、実は似たような考えを持ってる人だと感じていても、あなたと全く同じ考え方や捉え方をする人は結局のところ存在しません。
人は支え合って生きていくものであり、自分にとって他者とは欠けているものを補い合ったり、私たちに向き合うべき課題を教えてくれる存在でもあります。
まずは、自分の耳には痛いことを言ってくる人でも、相手を受け入れることを意識してみると良いでしょう。

ネガティブな引き寄せが強まってしまう

引き寄せの法則は、私たちが無意識に持っている感情や意識、固定観念などから影響を受けます。
だからこそ、ポジティブ思考を意識すればするほど、自身のネガティブな側面も浮き彫りになり、内面的な葛藤が生じることがあります。
無意識のネガティブな面を無視してポジティブな無理にイメージを保とうとしても、ネガティブな面が消えるわけではありません。
見て見ぬ振りをしてしまった結果、かえってネガティブな現実を引き寄せてしまう危険性もあります。
引き寄せの法則においては、この点が一番の懸念事項と言えるでしょう。
問題を見なかったことにすることは、結局自分自身を苦しめることになるため、真正面から向き合うことが効果的です。
さらに、自分と合わない人との関係も、無意識のネガティブさが引き寄せた結果の一つにすぎません。
辛いこと、ネガティブな面にも向き合うことは私たちにとっての課題であり、成長の機会でもあります。
じっくりと向き合ってみれば、新たなご縁が広がり、未来の可能性が拡がっていくことでしょう。

どう乗り越える?ネガティブな引き寄せを起こしやすい人の対処法

引き寄せの法則のデメリット・危険性のうち、特にネガティブな引き寄せを避けるためにはどうしていくべきか、ということを見ていきましょう。

自身を見つめる時間を意識的に作る

多忙な生活を送っている多くの人々は、学業や仕事、家事や育児など、様々な場面で頭をフル回転させていることでしょう。
時間に追われる生活を送っていると、自分自身をケアすることを後回しにしがちです。
特に泣く・怒るなどのネガティブな感情表現を否定し、抑え込むことをよしとするように刷り込まれて来た人も少なくないでしょう。実はここに深刻な問題が存在しています。
他人に合わせる社会的な圧力によって、自己を抑え込んで生きるクセがついてしまっているために、自分自身に向き合う機会が少ないのです。
しかし、自己理解を深めるためには時間を割いて自身の内面に意識を向ける必要があります。
これはトレーニングが必要なスキルであり、繰り返し行うことで自己理解が深まっていきます。
さらに、自己理解が深まると他者理解も進み、自分だけではなく周囲の人のネガティブな出来事や感情も受け入れやすくなります。
そのため、さまざまなことに対する感謝の気持ちも高まっていくことでしょう。

自身の思いや感情を自問自答することを繰り返す

自己理解を深めるためには、なぜそう思うのか、その時自分の中にどんな感情が湧いたか、という2つの質問が非常にシンプルかつ効果的です。
ただし、慣れていない場合、答えはしばしば「思考」になってしまい、無意識の本音には辿り着けません。
無意識に隠れている感情や固定観念を引き出すためには、自分自身でも納得のいく答えが出るまで、徹底的に「なぜそう思うのか?」や、「どんな感情を抱いていたのか?」と聞いていくことが大切です。
例えば、「○○だから××しなければいけない」という言葉も、なぜそうしなければいけないのか?できないとどんな感情になるのか?といった質問をしていきましょう。
ポイントは、普段当たり前だと感じることに対してもなぜ?どうして?と疑問を持つことです。

なぜ悩みを手放さないのか、その理由と向き合う

繰り返し起きてしまったり、長いこと深く刻まれている問題があったとしても、意外と自分自身がその問題を手放したくないと感じているケースも存在します。
たとえば自己肯定感が低い人の場合、無価値観や孤独感を手放せなくなってしまうことは少なくありません。
もちろん、孤独を避けたいがために、他者に迷惑をかけないように気をつけたり、先回りして物事を考えたりと、一見「良い人でいられる」というメリットもなくはありません。
ですが、他者といる時に常に自分の役割を探し求める状態が当たり前になってしまえば、結果として自分自身の意見がない、他者に流されやすい人にもなってしまいます。
このような自己犠牲的な側面は時に、暴力や虐待、パワーハラスメントなどのもっと大きな問題に発展してしまうこともあります。
また、同じ孤独感を手放したい人でも、他者と関わることで自身の時間・行動が制限される、面倒ごとに巻き込まれるといった事態を避けたいと強く感じている場合、結果として孤立してしまう状況を招くような状況を選択してしまうことも。
ここで重要なのは、一人でいる自由さや他人に振り回されない安心感などを理解し、自分自身の行動とその結果との関連性を客観的に見出し、その結果を受け入れることです。
これにより、行動を変えることがより容易になるでしょう。

最後に

引き寄せの法則のメリット・デメリットどちらも理解することは、自分自身を知るためにも重要なことです。
己と向き合い、感情に蓋をする癖を手放すことで、引き寄せの法則を効果的に活用できるようになります。
引き寄せの法則の具体的なやり方や恋愛での活かし方については以下の記事で紹介していますので、併せてチェックしてみてください。

引き寄せの法則とは?恋愛にも効果はある?

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